簿記1級はいらないけど、キャッシュフロー計算書だけは勉強しよう

「日商簿記検定」

誰もが1度は耳にしたことがある資格だと思います。
なんか1〜3級と初級ってのがあるらしい。

どこまでやればいいのかな?
悩ましいところですね。
どうせやるなら1級までやった方が良さそうかも。

そこで今回は、

簿記1級はいらないけど、キャッシュフロー計算書だけは勉強しよう

です。

実務ベースでも、キャッシュの動きを説明したほうが経営者の方々にご理解いただけることが多いです。
「利益」だとわからないこともたくさんあります。

簿記1級取得はいらない。

簿記検定にチャレンジした時、ゴール地点は「1級」と設定してしまう方もいらっしゃいますね。

でもぶっちゃけ、1級イラナイです。

なぜ不要か?
それは1級クラスの複雑な会計処理には、すでに「システム」が存在するからです。

そもそも既に自分が電卓を叩いて会計処理をする時代は終わっています。
1級クラスの複雑な処理を完璧に自分でできる必要はありません。
システムが勝手にやってくれます。

1級のメイン論点になるのが、「連結会計」です。
複数の会社をまとめて決算書を作ろうとするやつですね。
こんな複雑な処理を手作業で頑張る人はいません。
だからこそ「簿記1級を取得」に向けてゴリゴリ頑張る必要はありません。

逆を返すならば、どんな内容があるのかは知っておいて損はないです。

また、テキストを購入する必要はありません。

日商簿記検定の出題範囲表をみて、記載事項をググって見れば十分です。

もし日商簿記1級の範囲に関する業務を担当するようになったとしても、
それはその場で学ぶ姿勢で十分です。

システムもあるし、前任者もいるので安心しましょう。

でもキャッシュフロー計算書だけは勉強して

それでも、1つだけガッツリ勉強してほしい部分があります。

それは

「キャッシュフロー計算書」

です。

会社の1年の「お金の流れ」を教えてくれるものです。

よくある損益計算書は

会社が1年で「儲かったのか損したのか」を教えてくれますが、
キャッシュが増えたのか、減ったのかは教えてくれません。

キャッシュフロー計算書の中身

・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー

この3つに分類されます。

営業キャッシュフローは「本業からどのくらいお金が生み出されたか」

投資キャッシュフローは「設備投資などにどのくらいお金を使ったか」

財務キャッシュフローは「銀行借入などでどのくらいお金が動いたか」

簡単なイメージはこんな感じです。

全ては「お金の動き」に焦点を当てているのです。

なぜキャッシュフローだけ注目するの?

会社が倒産するのはいつだと思いますか?

利益のマイナスが続いた時

違います。

会社の「お金」が無くなった時

これなのです。

どんなに利益のマイナスが続いていたとしても、「お金」がある会社は潰れません。
一方で、利益が出ていても「お金」がなくなると会社は潰れてしまいます。

いわゆる「黒字倒産」というやつです。(あまりないですが)

キャッシュフロー計算書が教えてくれること

会社のお金の巡りがわかると、会社の体質がわかります。

・銀行からお金を借りて、ガンガン投資、これから売り上げを伸ばしていく!
・銀行にお金を返しつつ、安定した経営を行なっていく。
・お金がピンチだから、売れるものは売っていく。

こんな感じのことをキャッシュフロー計算書は教えてくれます。

「お金は素直」

ってことです。

大事なことは情報を理解して行動に移すこと

人は直感的に理解できるもののみを受け入れます。
残念ながら、「会計」は直感的ではありません。

ある程度ちゃんと勉強しないと読めない言語です。

でも「お金」は直感的に理解できます。

お金があるのか、ないのか。

何からお金が増えてて、何にお金を使っているのか。
そう言われれば、誰でもピンときますよね。

だからこそ、「合格する」かどうかは別の話として、
キャッシュフロー計算書だけは勉強しておいてほしいのです。

「お金の観点から現実を見る」ことができるようになります!

直感的な情報をみんなが使いまわす世界を実現しましょう。

ではまた!

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